「あつまみらい」と「ゆうしげ」

渋い、苦い、このままではダメ


「あつまみらい」と「ゆうしげ」は、厚真町のハスカップファーム山口農園から誕生しました。山口農園の主、山口善紀さんが2種のハスカップを新品種として登録したのは平成21年のこと。しかしそこに至るまでにはおよそ30年もの長い歳月がかかりました。

善紀さんの母、美紀子さんがハスカップ栽培を始めたのは昭和53年。当時、市場には渋みや苦みのあるハスカップが出回っており、美紀子さんは栽培を始めたものの「これでは売れなくなる」と危機感を抱きました。そこで、まだ小さかった息子たち(善紀さんと弟)に味見係を言いつけます。






「渋いのや苦いのがあったら、印をつけて回るように」


遠回り?いいえ、一番近い道でした


善紀さんと弟は畑のハスカップを摘んでは食べ、摘んでは食べを繰り返し、美紀子さんは印の付けられたハスカップの苗木を引き抜いていきました。


子どもたちに味見をさせたのは「子どもは苦みに敏感だから」ということと、実は美紀子さんは酸っぱいものが嫌い、という事情もあったそうです。

おいしい樹だけを残したら、今度は「大きな実」だけを残す作業へ。人の味覚と、目と、手による選抜には長い長い時間がかかりました。そうして、ついに山口農園で「実が大きくて甘みの強い」ハスカップが誕生!味見係だった男の子はすっかり大人になっていました。そして会社勤めで得た知識と経験で「お母さんのハスカップ」の品種登録を提案したのです。

親子の歴史が形になった「あつまみらい」と「ゆうしげ」は、現在、厚真町の70軒ほどの農家で栽培され、新たな名産品として人気が高まっています。

世界にひとつだけの…


世界中で、ここ厚真町だけで栽培されているハスカップをご存知ですか?その名は「あつまみらい」と「ゆうしげ」。どちらも一般的なハスカップの2倍程もある大粒で、「小さくて酸っぱい」というハスカップのイメージを覆す、厚真町の新たな名産品です。



「あつまみらい」は甘みと酸味のバランスが絶妙な、爽やかな味。「ゆうしげ」はとりわけ甘みが強く、従来のハスカップにはない味わいを持っています。いずれも糖度12以上を出荷基準とし、中には糖度14〜15度のものも!

門外不出、厚真町だけで栽培されているこのハスカップはどうやって生まれたのでしょうか?